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まだ続く!?ウッドショック

2022.01.15

2022年ウッドショックの見通し&対策!

いつ頃がベストなタイミングで契約できるのか?


 せっかく建てる・購入する「マイホーム」、希望の金額で予定通りの時期に新たな生活スタイルを始めたい!!
 建築材料の値上がりにより契約時の金額が上がってしまい、当初計画していた資金計画や建物仕様を諦めなければならないことは避けたいところです。
 今もなお続くウッドショックの影響による木材不足で、全国的に建築工事が遅れたり、契約後に金額が上がることが起きている現状。請負契約はしたけれど、このまま計画を進めていもいいのか、少しウッドショックが落ち着くまで工事を先延ばした方がいいのか不安を感じている方も多いと思います。

 これからマイホームをご検討されている方へ、ウッドショックの見通しとその対策についてお伝えし少しでもお役立てできればと思います。


|ウッドショックとは?

木材高騰「ウッドショック」が、森林率7割の日本で起きる根本原因とは

「ウッドショック」とは、主に木造住宅などで使われている柱・梁(はり)用の材木の供給が過度に不足し、供給低下による価格の高騰によって現状の想定価格では住宅が建てられなくなる「材木価格の高騰」のことです。
 日本の住宅材料は輸入材の割合が高く、日本の材木の自給率について林野庁の「森林・林業白書」によると2019年時点で37.8%と約6割以上を海外からの輸入に頼っている状況のため、世界的な材木需要の高まりの影響を避けることができない状況になっています。

◯輸入材が不足している4つの理由

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画像引用:林野庁「令和2年木材需給表」参考資料 木材需給の構成等

1つ目の理由:コロナの影響によるアメリカ
・コロナの広がりによりアメリカでも日本と同様に在宅勤務が増えて自宅で過ごす時間が増えたことによる、リフォームや郊外の住宅購入の急速な広まり
・アメリカ政府の低金利政策(住宅ローンの金利引下げ)により住宅需要が急激に上昇
 その結果、世界中の木材がアメリカに流れてしまう。

2つ目の理由:コロナの影響による中国
・早い段階でコロナを抑え込んだ中国は、住宅需要が急激に上昇、経済回復への期待が大きい材木の活発な取引
 その結果、アメリカと同様に世界の材木が中国に流れてしまう。

3つ目の理由:コロナの影響による世界各国のロックダウン
・木材を輸入する際に必要となるコンテナ物流の停滞
・僅かに残っているコンテナもアメリカと中国が押さえる
 その結果、ますます日本に材木が入らない。

4つ目の理由:コロナに関係ない原因
・アメリカでの山火事による相次ぐ森林の消失
・ヨーロッパの材木が害虫被害を受ける
・ロシアが2022年1月から「木材の全面輸出禁止」を発表


|現時点の木材価格は?

林業の補助金・支援制度

 各種の輸入木材は、2021年の初め頃から価格が上昇し、夏頃になると前年と同じ時期に比べて1.5倍程度上昇している(この時点で住宅一軒で100万円程度の価格増)。2022年の現時点では、住宅一軒建てるのに6~8万円/坪程度の増額の状況にあります。
 輸入材木が高いなら国産材木を使えばいいのではと思うかもしれませんが、日本がそもそも海外からの安価な材木輸入が本格手に始まったのは1960年代以降です。高度成長期に突入した日本経済は旺盛な宅地開発によって急激に材木需要が拡大し、国内の生産量だけでは間に合わなくなったことが背景にあります。
 その頃から日本は輸入材が主流でしたので、国産材の産業規模が縮小してしまいました。日本は、国土の7割が山林の木材資源大国であるが、林業における深刻な労働力不足や山村での過疎化、高齢化が進んで林業に携わる人材が不足し始めたことで、木材自給率の低下が始まったともいえます。
 そのため、国産材のモノによっては価格が2倍程度に高騰しており、輸入材と同じくなかなか手に入らない状態です。


|住宅購入者への影響は?

・工事の遅れ:施工業者の90%以上が木材の供給が遅延しているとのことですので、これから家を建てる方にとっては工期が心配するところ。
・負担金額:材料費の上昇による負担金額(数十万円、高いと200~300万円)も心配なところ。
 この工事期間と材料費の上昇による追加負担については回避できるものではないので、ある程度工期と資金計画に余裕をもって計画することが大切です。あとは、出来るだけ安いタイミングで仕入れてもらえるように施工業者に配慮してもらう方法しかありません。


|このウッドショック、いつまで続く?

 アメリカの住宅着工数が2021年1月頃をピークに下がってきており、2021年6月頃、木材価格の指標となる「シカゴ・マーカンタイル取引所の材木先物価格」はウッドショック前の水準にまで急落し、日本でも材木価格の下落が期待されましたが、現状ではオミクロン株への懸念などから再び先物価格が上昇しており、価格変動が非常に高まっている状況です。

 アメリカの住宅需要がピークを過ぎたといっても、例年と比べまだまだ着工数は多く、中国の住宅需要は継続して高い状態ですし、ロシアの木材輸出全面禁止もあるのでウッドショック前の金額まで戻ることは考えにくいところです。

 ウッドショックがいつまで続くのか、現状どの程度で価格が落ち着くのかは色々な憶測が錯綜しています。価格のこと、経済のことに関しては、いつどうなるとはなかなか言えないようです。日本への影響の鎮静化にはまだしばらくかかりそうです。


|どのタイミングで購入すればいい?

 「購入のタイミング」についてですが、無理に急いで購入する必要もなですし、ウッドショックの様子を見て時期を遅らせる必要もないと思います。
 購入したい、建てたいタイミングで良いと思います。ウッドショックがある程度落ち着く時期を予測して、1年経てば落ち着くだろうと判断したとしても、その時にどれくらい材木価格が下がっているのか当然分かりませんし、年齢や家族構成などの適切な購入時期の間も賃貸の家賃の出費があったり、住宅ローンの金利が現時点より上がってしまったりする可能性もあります。
 また、現在起こっていることですが木材以外でも基礎工事の材料である鉄筋、
屋根や外壁の材料であるガルバリウム鋼板、内装材であるクロスや石膏ボードが20%程度値上がり
していて、建築資材の物価が全体的に上がっているのが実情です。また、2021年9月、10月頃から”半導体不足”でトイレ・エコキュート・ガス乾燥機・照明器具などの商品の品薄が相次いでいます。
 したがった、時期を遅らせて材木の価格が下がったとしても、それ以外で価格などが上がってしまうことでトータル的にあまり変わりなく、むしろ住宅ローンなどの変動がない時期に購入した方がトータル的に安かったとなる可能性もあります。
 実際問題、ウッドショックやコロナが落ち着く時期など誰も予測することは不可能なことです。自分たちが「購入したい」「建てたい」タイミングで良い工務店と気に入った土地・住宅を購入すればよいのではないでしょうか。


|まとめ

 ウッドショックやコロナ禍の予測できない状況の中で、親身になって考えてくれて、ウッドショックの影響も正直に話してくれる工務店・住宅会社と理想の土地と出会えて、ある程度工期や資金計画に余裕を持った計画が立てれたらマイホーム実現に向かって進んでいけばよいと思います。

※省エネ住宅を計画して、最大100万円の補助金を活用するなど、できるだけ国の優遇制度をフル活用しましょう!