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住宅の寿命は「断熱材」で決まる!?

2021.12.10

アメリカやイギリスに比べて日本の住宅寿命は・・・・・

 国土交通省によると、日本の住宅寿命は、30年。(※建て替えした住宅の平均寿命)一方、アメリカ55年、イギリス77年で日本の約2倍の平均寿命となっています。


 なぜ、日本の住宅の平均寿命が短いのか?

 なぜなら、日本の住宅は、断熱性能が低く室内で温度差が発生し建物の壁体内に結露が発生するからです。
 冷暖房設備によりリビングや寝室などの室内温度を調整することで、廊下や洗面室などの居室以外のところで温度差が生まれます。皆さんが居室以外のところで熱い、寒いと感じているなら家の壁の中に結露が発生している可能性が高いです。この結露が発生すると、カビが生え材木を腐らせる菌が繁殖するようになり住宅寿命に影響を及ぼします。
 また、断熱性の低い住宅に住み続けることは、ヒートショックなどにより生命の寿命にも影響を及ぼす恐れがあります。(※ヒートショック:急激な温度変化で身体がダメージを受けること。)


だから、住まいの「断熱性」は重要なんです!


|断熱材とは

 断熱材とは、家の外皮(屋根・壁・床・窓をひっくるめて外皮という)を取り囲み、外部と内部の熱の出入りをシャットダウンしてくれる材料のことです。


 断熱材の性能でいちばん大事なのは、熱を通しにくいかどうかです。熱を通しにくいかどうかを表す指標として、熱伝導率があります。熱伝導率とは、厚さ1メートル・面積1㎡の断熱材を隔てて、両側に1℃の温度差があるとしたとき、1秒間にどれくらいの熱量が移動するかを表す数値です。熱伝導率の単位としては、[W/m・K]となります。熱伝導率の低い断熱材の方が、断熱性能は高いです。

 ちなみに、熱伝導率は、熱伝導率は素材自体の熱の通しにくさだけで決まるわけではありません。素材の中に含まれる空気の移動(対流)、素材自体から発する遠赤外線などの電磁波(放射/輻射)も影響します。

コンロの火により底の金属部分が温まります。この金属の中の熱移動が「伝導」です。
金属は熱を伝えやすいので、そこで温められた熱は水を温めます。温められた水は下から上に伝わり循環します。これが「対流」です。
温められた金属は、そこから電磁波により空気中を伝わります。やかんに手を近づけて熱く感じるのはこの「放射」によるためです。放射は別名で輻射とも言われます。


|家の断熱性は断熱材で決まる!!

断熱材の種類は、2種類

 断熱材の種類としては、素材によって繊維系断熱材発泡プラスチック系断熱材の2つに分けることができます。



〇繊維質系断熱材:

 繊維系断熱材は、細かい繊維の間に空気を閉じ込めることによって機能する断熱材のことです。

〇発砲プラスチック系断熱材:

発泡プラスチック系断熱材は、プラスチック素材の中に無数の細かい泡を閉じ込めている構造の断熱材です。

断熱材の特徴比較一覧

熱伝導率の低い断熱材の方が、断熱性能は高い

 断熱材を何するかは、予算、断熱箇所、施工性など総合的に判断して決めるため、施行者や設計者も試行錯誤しながら決めます。非常に細かな計算が必要で奥が深く非常に難しいです。
 ただ、基本的な考え方は変わりません。熱の伝わり方の種類を理解し、熱抵抗値が高くなるように断熱材を決めることです。


参考:<熱抵抗(R値)の計算>
 材料や空気層の熱抵抗は数値が大きいほど断熱性能が高いことを表します。
なお、窓・ドアは熱抵抗を計算しません。

熱抵抗は以下の計算式で計算します。

[熱抵抗] = [材料の厚さ] ÷ [材料の熱伝導率]

熱抵抗の単位はm2K/Wです。
厚さの単位はm、熱伝導率の単位はW/mKです。
厚さの単位はmmではないので計算時には注意してください。

※厚さが厚いほど熱抵抗は大きくなり、熱伝導率が小さいほど熱抵抗は大きくなり、断熱性能が高くなります。

※住んでいる地域の断熱材に求められる「熱抵抗値」を調べることができます。


参考:アキレス株式会社