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建築工事で基礎工事は最重要です!

2021.12.06

住宅の基礎工事で手抜きされないためのポイントについて


 住宅購入を計画されている方は、間取りや外観、住宅設備、建物性能に気を取られて建物の基礎部分についてあまり関心がないのではないでしょうか。
 地中での作業となる基礎工事は敷地を重機で掘り起こし鉄筋や型枠を取り付けてコンクリートを打設する作業となり、建物がない状態なので関心も薄い場合が多いようです。


 躯体の一部である基礎部分は専門的な知識がなければ、どこをチェックしたらいいか良く分からないと思います。
 建物本体を支える基礎部分がしっかりとしていないと建物の性能に大きく影響を及ぼす重要な部分です。
 そこで、住宅の基礎工事のチェックポイントをご参考にしてください。


ポイント1.現場担当者と一緒に現地確認

 建築現場は敷地が重機で掘られていたりで、足の踏み場が大変危険ですので必ず現場担当者と一緒に現地確認するようにしましょう。
 現地で気になった点があれば現場作業員ではなく、直接現場担当者に聞きましょう


ポイント2.根切り底の確認

根切り」とは、建物の基礎をつくるため、地面を掘削する工程の事。 読み方は「ねぎり」です。根切りの掘削によってつくられた、底の水平面を「根切り底」と言い、GL(地盤面)から根切り底までの深さを「根切り深さ」と言います。

 基礎を設置する根切り底は重機で掘削して地盤を掘り起こしますが、水が溜まっていたり軟弱な地盤の場合、地盤改良などの対策を講じず砕石を敷き込んでしまうと転圧(敷き込んだ砕石を固める作業)してしまうと沈下する可能性があるので注意が必要です。

<砕石転圧作業>

3.基礎コンクリート打設を確認

<立上り部のコンクリート打設>

 基礎コンクリートを打設する前には配筋の結束線や釘、型枠の切りクズ、タバコの吸殻などで汚れたままコンクリートを打設してしまうと品質に影響を及ぼすので取り除き洗浄をしますが見落としが無いか確認しましょう。

 打設中も作業員が移動する際にベース筋を踏み抜いてしまい、結束線が外れてしまうことがあるので注意が必要です。また、底盤打設時に立上り部分の鉄筋がコンクリートで汚れてしまった場合は、湿らせたブラシなどで清掃をしているのか確かめましょう。

<鉄筋+結束線>
<底盤打設状況>

4.コンクリートの出荷時間の確認

 コンクリートの出荷時間まで確認するのは、平日仕事もありますので無理があります。コンクリートは時間の経過とともに硬化してくるのでプラント(練り混ぜ)から現場到着まで1.5時間と定められています。(現場担当者に確認)
 ミキサー車が渋滞などに巻き込まれたり、現場で型枠作業が不十分で打設時に型枠の継ぎ目から吹き出したりして時間が掛かってしまうと、コンクリートの品質に影響を及ぼします。
 特に夏場は水分が蒸発しやすい環境になりやすいので、コンクリートの出荷時間をコンクリートの納品書により確認すると良いでしょう。合わせて構造図通りのコンクリートの配合でJIS規格であるかも確認します。
※結構こういった対応は、現場担当者いやがりますが・・・・・・・。


5.雨天のときは作業しない

 コンクリートを利用する作業は悪天候の時には向いていません。コンクリート配合で大切な水分量が変化してしまうので品質に影響を及ぼします。工期に追われてしまうと無理な基礎工事を行うことが考えられるので注意が必要でしょう。


6.鉄筋のかぶりを確認

 かぶり厚とは、鉄筋からコンクリートの表面までの距離です。
 基礎の立上り(土に接する部分)のかぶり厚は40mm以上とし、底盤(土に接する部分)のかぶり厚は60mm以上とします。このかぶり厚を確保するために、スペーサーが使用されますが、このスペーサーが適切に設置されているのか確認する必要があります。ちなみに、基礎の底盤に敷くサイコロの設置間隔は910mm以下とします。

<赤丸がスペーサーです>

 基礎の鉄筋が腐食してしまうと耐久性に影響を及ぼしてしまいますが、基礎底や型枠と配筋が適切な空きが確保されていないと鉄筋が錆びやすくなってしまいます


7.基礎型枠のばらし後の仕上がりを確認

 基礎コンクリート打設後に養生期間が確保されているのか、型枠を取り外した躯体面にジャンカや打継が上手くいかずにコールドジョイントが見られないかを確認します。
 気が付かずモルタルを薄塗りされる可能性があるので現場担当者に補修方法を確認しておきましょう。基礎の周辺も土で埋め戻してしまうと見えなくなるし、土の締固めも規定通りにされているのか同時に確かめます。


「ジャンカ」とは、基礎コンクリートの一部に粗骨材(砂利)が集まってしまい空隙となってしまった不良部分をいいます。「豆板(まめいた)」とも言われ、コンクリート打設時の締固めに不良があると発生しやすい事象です


「コールドジョイント」とは連続してコンクリートを打ち込む際に起きてしまう現象です。打設や順序が適切でないと、先に打ち込んだコンクリートが固まってしまい、後から打設したコンクリートと一体化せずにできてしまう「継ぎ目の部分」を指します。このような部分は、ひび割れや漏水の原因となり構造物の耐久性を弱くしてしまいます。


 通常、建築確認申請手続きの時点で、現場担当者から工事工程表が提示されます。
 いつ頃にどの工事工程に入るのか、予定ではありますが予め確認することができますので、事前に現場の進捗状況を確認し現地にて工事工程を確認してください。平日は仕事などで、なかなか現地を確認することが難しいと思いますので、休日に現地を確認し、気になった点など現場担当者に確認するようにしましょう。