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省エネルギー住宅を建てるには

2021.11.22

省エネ住宅とは、消費エネルギーを抑えて地球に優しく、快適に暮らせる住宅のことです。

我が国の家庭のエネルギー消費は、約30%が冷暖房です。この冷暖房のエネルギー消費を抑えることのできる住宅を省エネ住宅といいます。


省エネ住宅は、性能の高い素材や工法を用いて家を建てるため、一般的な住宅に比べてコストが高くなりがちです。
また、そういった条件を満たすために国の支援策として、補助金や減税の制度もたくさんあります。
省エネ住宅は、地域によって気候条件が異なるため全国一律ではないです。また、省エネ住宅について詳しい業者を探す必要があります。

|省エネルギー住宅の選び方

【住宅性能表示制度】 

欠陥住宅などのトラブルを未然に防ぐことを目的として、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が2002年度に施行されました。
この「通称:品確法」は以下の3つから構成されています。


① 建築会社に10年間の瑕疵担保責任(基本構造部分)を義務化
②「住宅性能表示制度」の創設
③「指定住宅紛争処理機関」の創設


②の「住宅性能表示制度」について
新築の場合、10分野32項目の評価項目があり、それぞれの項目について等級や数値で評価されます(等級が高いほど性能が高い)。
住宅の省エネルギー性能は、
「温熱環境」では、1~4等級(段階)の省エネルギー性能評価が行われ、最上級が4等級になっています。
「エネルギー消費量」では、
1、4、5等級の省エネルギー性能評価が行われ、最上級が5等級になっています。


■この制度を利用するメリット

消費者が、種々の工法・仕様の住宅の性能を比較でき、プロに自分の希望が伝えやすくなること。
②消費者は、住宅の性能が客観的に表示されるので分かりやすくなり、その評価が公的機関により実施されるので安心できること。
③消費者は評価書に表示された住宅の性能を新築の際の契約条件とすることができ、それにより表示された性能が実現しやすくなること。
④制度利用住宅は、ローンや保険料の割引が受けられること。


【参考】住宅性能表示制度について(一般社団法人住宅性能評価・表示協会)


【窓の断熱性能表示制度】 

消費者が窓を購入する際に、断熱性能の高い製品を容易に選別できるように、その省エネ性能を星印により等級表示する表示制度です。
窓の省エネ性能は、4等級に区分され、断熱性能が高い順に四つ星で表示されます。
星の数が多いほど、断熱性能の高い窓です。

窓の断熱性能表示 出所:経済産業省HP

|住宅の省エネリフォーム

新築と異なりリフォームの場合は、施工現場の制約条件が多いため、断熱施工をしにくい面があります。しかし、最近の断熱新商品や新技術の開発により、以前よりは手軽に行えるようになりつつあります。

出所:東京都都市整備局

【屋根・天井】

天井裏への断熱材の吹き込みや敷き込み、屋根の裏側への断熱材の貼り付けなどの方法があります。

【床】

床をはがさず床下から断熱材を貼りつける方法などがあります。リフォームで床暖房を後付けするときは、床断熱を十分に行う必要があります。

【壁】

室内側または屋外側のどちらかの仕上げ材をはがし、断熱材を施工し、元に戻す工事が必要です。このため、内装や外装のリフォームなどと一緒に行うと効率的です。

【窓】

窓の断熱リフォームには、3つの方法があります
①窓(サッシとガラス)を断熱性能の高いものに交換する
②既存のサッシはそのままでガラスを断熱性能の高いものに交換する
③既存の窓の内側にもう一つ窓をつける(内窓)

【ドア】 

玄関ドアや勝手口のドアは、断熱タイプのドアに交換します。
断熱タイプのドアは、本体の内側に断熱材が入り、枠部分も熱を通しにくい素材をはさんでいます。


|省エネ住宅の普及支援制度

省エネルギー住宅の普及のために、各種の普及支援制度が用意されています。
いずれの支援制度も年度により条件などが変更することがあるため、最新の内容をホームページ等で確認する必要があります。

【低利融資】 

一定の条件をクリアする新築または中古住宅において、住宅金融支援機構が各金融機関と提携して実施する証券化ローン「フラット35」の中の優良住宅支援制度「フラット35S」には、省エネルギー性の高い住宅に対し、融資金利を優遇する措置があります。

【減税制度】

断熱性能が低い住宅の断熱改修工事を行うと所得税の控除や固定資産税の減額が受けられる国の制度が「住宅に係る省エネ改修促進税制」です。省エネリフォームに関する所得税の減税方式には、ローン型と投資型の2通りがあります。ローン型は、ローンの年末残高に対して一定の比率の減税を受けるものです。一方、投資型は、工事費用の一定比率が減税対象となるもので、ローンを利用しない場合でもメリットを受けることができるものです。 

【参考】住宅 各税制の概要(国土交通省ホームページ)


経済産業省 資源エネルギー庁より


戸建ての住宅では、地元の工務店などが建てる場合が多く、現行の省エネ基準の計算が難しいことがハードルになりました。そのために小規模な工務店への研修を行う必要があることなどから、300平方メートル未満の住宅では「努力義務」や「説明義務」(建築士が建築主に省エネ基準の適否などを説明する)の段階となっていました。
しかし、菅総理(当時)の「2050年カーボンニュートラル宣言」を受けて、ついに新築住宅も2025年度に省エネ基準の適合義務化となりそうです。
「2050年のカーボンニュートラル」では、2030年には「新築される住宅・建築物についてZEH・ZEB(※)基準の水準の省エネ性能が確保され、新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備が導入されていること」が求められるというロードマップを描いています。


ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)のことで、省エネによって使うエネルギーを減らし、太陽光発電などで創り出したエネルギーを使うことで、エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにする住宅やビルのこと。それぞれ略して「ゼッチ」「ゼブ」と呼びます。