― 契約前に、一度だけ立ち止まって考えてみてください ―
住宅購入は、多くの方にとって
人生で一番大きな買い物です。
それだけに、あとから
「もう少し考えておけばよかった…」
と感じる方も少なくありません。
このチェック項目は、
正解を出すためのものではありません。
「自分の考えを整理するため」のものです。
気になるところだけで構いません。
一つずつ、見てみてください。
チェック① 毎月の支払い、本当に無理はありませんか?

☐ 今の家賃と比べて、極端に負担が増えていない
☐ 将来の出費(教育費・車・老後)もなんとなく想像している
☐ ボーナスが減っても成り立つ支払い額
☐ 「借りられる額」ではなく「返せそうな額」で考えている
👉 少し余裕があるくらいが、ちょうどいい。
固定資産税や家電(冷蔵庫や洗濯機等)の買い替えなど、
思っていなかった出費があっても慌てずに済みます。
チェック② 金利のニュースに振り回されていませんか?

☐ 金利だけで「買う・買わない」を決めていない
☐ 少し金利が上がっても耐えられるか考えた
☐ 将来の金利について、決めつけすぎていない
👉金利はコントロールできませんが、
借り方(変動・固定、借入期間)や金額は調整できます。
チェック③ 今だけでなく、少し先の暮らしを想像しましたか?

☐ 家族が増えた場合も住めそう
☐ 年を重ねても使いにくくなさそう
☐ 転勤や住み替えの可能性もゼロではないと考えた
👉「今のライフステージ」を意識することは大切ですが、
少し先のライフステージも意識しておくと、より安心です。
チェック④ 立地や周辺環境をちゃんと見ましたか?

☐ 昼だけでなく、夜や平日も見に行った
☐ 音・人通り・雰囲気が気にならなかった
☐ スーパー・病院など生活に必要な施設がある
☐ ハザードマップを一度は確認した
👉間取りや外観、設備は変えられても、
立地や周辺環境は変えられません。
チェック⑤ 建物の「外部(屋根・外壁)や内部(配管・断熱)」について、
説明を受けたり、確認したりしましたか?

☐ 見た目だけで判断していない
☐ 古い場合、どこに修繕が必要か聞いた
☐ リフォーム費用をざっくり把握している
☐ 不安な点をそのままにしていない
👉「専門的なところだからよく分からない」は、
あとで後悔しやすいポイントです。
チェック⑥ 説明を聞いて、ちゃんと納得していますか?

☐ 分からないことを質問できた
☐ メリットだけでなく、デメリットも聞いた
☐ 「今すぐ決めないと」と急かされていない
👉焦って決めた買い物ほど、
あとから気になる点が出てきます。
チェック⑦ 少し立ち止まって考えましたか?

☐ 一晩置いて考えた
☐ 家族ときちんと話した
☐ 「やめる選択」も一度は考えた
👉
立ち止まることは、
慎重すぎることではありません。
すべてにチェックが入らなくても大丈夫です
このチェック項目は、
全部クリアしないとダメ、というものではありません。
「ここが少し不安だな」
「ここ、よく分かってないな」
そう思えた時点で、
十分に意味があります。
まとめ|考える順番を間違えなければ大丈夫
チェックできていない点がいくつかあっても大丈夫です。
気づいた時に説明を受けながら、
一つずつ確認して納得していけば、
不安を抱えたまま進まずに済みます。
分からないことを一つずつ確認しながら、無理せず前に進んでいきましょう。