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W.I.Cについて考える

2021.11.29

お客様からご要望の間取りをヒアリングすると、必ずといって良いほど「ウォークインクローゼット」(WIC)ですね。
最近ではコロナの影響もあり、帰宅後の動線として玄関から洗面室を通ってWICで着替えてリビングに入るといったご要望を聞きます。
しかし、このWICですがイメージが先走って、ライフスタイルや家事動線を考えず、ただそこにWICを設置されているのが現実です。


よくあるWICの配置は、主寝室の横でしょうか。
WICは普通のクローゼットより面積が必要としますので、その分面積が増えて建築費がアップします。
↓普通のクローゼットは、奥行きが半間(910mm)でハンガーパイプ+枕棚

奥行きが決まっているので、布団などを衣服と一緒に収納するのは難しいです。
その点、WICは布団のサイズで棚とハンガーパイプを計画でき、衣服と一緒に収納することができます。
各居室にクローゼットは作ることはできますが、WICはいったどこに計画するのが良いか?


|WICの計画は、1日の行動パターンを意識して考える

朝起きてまず服に着替えるのに、収納スペースに向かう。
帰宅後、普段着に着替える(すぐにお風呂に入りパジャマに着替えるとか)
この着替える衣服をWICで計画すると、別に2階の主寝室の横にある必要はありませんよね。

上の2階プランだと、主寝室からしか使えないWICになっています。たまにしか使わないもの(季節もの)、夫婦しか使わないといった収納スペースになります。


しかし、先ほどもお伝えしましたがWICは面積を大きくとりますので、そこが1階の間取り計画に影響します。

一般的に1階は、玄関、LDK、お風呂、洗面脱衣、トイレ、階段といった最低限決まったスペースが必要となります。それと、外部計画の駐車スペースによってもプランが制約されます。
逆に2階には、寝室と子供室程度ですから、2階は面積的に余裕があります。
また、基本的に1階面積を大きくすると建築コストは上がります。(平屋は費用が掛かると言われるのはこういった点からなんです)


<まとめ>

基本的に計画場所は家事動線を意識して考えることです。
寝室の位置よりも洗面室やLDK、玄関との動線を考えて決めることが重要です。
2階にキッチン、浴室、洗面室でバルコニーがあるなら、絶対に2階に配置計画した方がいいです。
また、2階にリビングがあっても、1階に浴室や洗面室を計画するなら1階に配置計画ですね。


平均的な土地の面積30坪程度の場合、駐車スペースの計画も必要ですのでWICを1階に計画するのは非常に難しいです。無理に1階に計画するとリビングなど他のところにしわ寄せが生じたりします。(1階:LDK+水廻り 2階:寝室+バルコニーの場合)


下の間取りですが、敷地面積が30坪程度を想定して間取りを作ってみました。
・1階の洗面室の横にクローゼット(上下2段のハンガーパイプと上部棚+可動棚)を設置して、日頃からよく着る衣服や下着などが収納できるように計画。
・帰宅後の上着やコートなどは、1階廊下部分のクローゼットに収納。
・2階の廊下に家族みんなの収納スペースとして利用できるWICを計画。

青線は起床後、赤は帰宅後の動線です。

1階の共有して利用する収納スペース(WIC、クローゼット)は家族の暮らしに複雑に関係しますので一つの部屋として考えないことです。
家族みんなの動線や家事動線を考えながら、他の部屋との関連性や使い勝手の良い配置で検討することが重要です。