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「ライフサイクルコスト」を意識する

2022.05.03

住宅の価格を坪単価で判断せず、「住まいのライフサイクルコスト」を意識して判断する。


 坪単価でメーカー、工務店などを比較検討するのではなく、「住まいのライフサイクルコスト」を総合的に判断して決定することが大事です。

「住宅のライフサイクルコスト」とは、住宅を建設又は購入してから、そこに住み続ける期間で必要となる費用のことです。

 具体的な費用として、建築費・修繕費・メンテナンス費・光熱費・解体費などがあります。

<建築物の性能水準と補修・修繕・改修のイメージグラフ>

◯なぜ、坪単価で比較してはダメなのか

あくまでも坪単価は、「建築費」に関する指標にすぎません。
したがって、建築費以外に掛かる、修繕費・メンテナンス費・光熱費・解体費等とは関係がないんです。
イニシャルコスト:建築費のこと
ランニングコスト(メンテナンス・エネルギーコスト):水道・光熱費やメンテナンス費等のこと
ライフサイクルコスト:イニシャルコスト+メンテナンス・エネルギーコスト

 一般的に85歳~90歳まで生きるとしたら、「建築費」はライフサイクルコストの中で、非常に少ないコストとなります。
 水道・光熱費や大規模修繕費、場合によっては35年後に建て替えといった費用など、かなりの費用がかかってきます。
 戸建て住宅を購入するにあたり、住宅ローンのことばかり考える方が多いですが、ランニングコスト(メンテナンス・エネルギーコスト)も考えなければなりません。省エネ住宅ではない従来の一般住宅の方が購入・建設費用が安く抑えられますが、ランニングコストが高く付きます。「建築費」は一般住宅よりも高く付きますが、「高性能の省エネ住宅」を計画した方がライフサイクルコストを抑えることができるのです。


◯メンテナンス費用・修繕費用・・・どんなメンテナンスで、どれくらい費用が必要なのか?

「住宅産業協議会」の住まい及び設備商品のメンテナンススケジュールをご参照ください。

引用元:住宅産業協会

引用元:住宅産業協会